ホスピタリティーとボランティア - Hospitality & Voranteer

A playground by the lake
A playground by the lake

みなさん

こんにちは。

 

とても暖かな週末を迎えています。湖の水もかなり水が見えてきて、浅瀬ではすでに水浴びをしたり、カヌーをこぐ人も。夏に向かって人が増えるので、湖周りは今から花や木々、フェンスなどのメインテナンスやコンストラクションが始まっています。

先日、女優のキャサリン・ゼタ・ジョーンズ が躁鬱病の状態が思わしくないので、治療のために病院に入るというニュースがありました。このニュースがCNNのアンダーソン・クーパーが担当する1時間中に、一つの議題として話されていました。ゴシップ番組ではないのに扱われているってどういうこと?と思ったのですが、まだまだ精神病で入院する、治療に入るということは、「クレイジーな人が行くところ」というような認識があるため、彼女のような美しく成功した女優が、世に堂々と表ざたにするということは、一般の人々の認識をより高くするのに役に立つ、ということがあるようですね。実はもっと多くの人が病気になっているのに、病名が知られてしまうことや、特殊病院に行くことを恥とおもい、挙句の果てには自殺につながってしまっている、というケースは多いんだそうです。

 

精神病院といえば、以前Y-studioで働いていた時、埼玉県にある「楽山」という精神病院で2か月に1回だけクラスを担当させてもらったことがありました。中に入ってビックリ、感動したことを覚えています。 普通病院というと、殺風景で、シンプルな感じです。もちろんそこには衛生面という大きな理由があるのだと思います。けれど楽山はものすごく患者さんへの思いやりと、ホスピタリティーにあふれる建て物でした。

 

ホテルかどっかの趣味のいいカフェのように、おいてあるテーブル、いす、クッション、空間などが、芸術家の手が加わっているようにオリジナルで、居心地のいいものでした。各小部屋も、それぞれに漢字で名前がついていてます。おそらく仏教か何かに関係する意味ある名前だったと思います。 とにかく患者さんがほっとする以上の空間であったことが印象的でした。

Girls
Girls

最近私は、近所のBethany Care Centerという障害を持つ方たちが過ごしている施設で、週に二回ボランティアで働かせてもらうという機会を得ました。一応エクササイズ担当ということで入れてもらうのですが、それ以外にも学ばせてもらうことはいろいろありそうです。ボランティアといえど、犯罪歴証明を警察からもらって提出して、怪しいものではないという証明をしてからということで、やっと書類を持って面接に。シラという明るくて小柄で親切な方が、施設を案内してくれました。

 

このBethanyも、窓が多く温かい家庭かコミュニティーセンターにいるような空間で、とても明るい印象でした。ちょうど訪問した時がお昼時間で、皆さんランチ中。 キッチンも明るく、なかなかおいしそうなメニューで少なくても2,3人が一緒に食事をしています。

 

以前ダーリンが仕事で、オンタリオ州にあるこういった施設を偵察に行ったことがあるとのことで事情を聴いてみると、このような温かく整った施設ばかりではなく、衛生的にも貧しく、働く人たちでさえも気持ちよく働けない環境という所もあるようです。

Bethany Centerは、Nongovernmental organizationとして始まっているので、ここまで素晴らしい施設になった道のりというのがあるのでしょうが、ボランティアが多いというのも一つの要素のようです。

 

施設を案内していただいているとき、何人かの役員の方が食事の手伝いをすべく患者さんに寄り添っている姿や、庭の散歩を付き合っている姿などを見かけ、シラが私を紹介してくれました。 ケアーをしている方々が若くて美しいので、これも勉強するモティベーションが上がります。いや~、女性の花のような存在ってどこでも大事ですね♡ 

 

ボランティア活動というと、こちらの学校では就職前に何かしら経験をするということが、就職するために有利ということで半分当たり前のように行われているようですが、ボランティアがその経験を積むために提供されるようになると、大元の現状が悪化する、というような記事を見ました。親切にも、Bethanyではボランティアのひとがやりたいと思っていることになるべく添うように、という考慮があるのですが、はき間違えないように、と自分に言い聞かせ・・・。

 

ローカルの人々は、一日も逃すものか、とでもいうように、この暖かい日を存分に楽しんでました。汗はかかない代わりに、ジリッと痛い日差しだなあ、という感じですが、しばらく美しい日々が続きそうです。

 

良い一週間をお過ごしください。

 

Shizuko