コンコルドの実践ー Concord’s Enforcement

みなさん

楽しく週末をお過ごしですか?

 

来週の月曜日にVictoria Dayという祭日があるため、長い週末をむかえています。 今朝も湖に散歩に行くと、すでにビーチで遊ぶ姿、バーベキューの準備をする人たち、ヨーロッパ風の装いで自転車で走るご夫婦(ヨーロッパ人なんでしょう・・・)など、あちこちで第一日目から週末を楽しんでいました。

 

熱くなると、シュワシュワしたスパークリングウォーターが最高です。 が、たいていは3か月に一回フィルターを変えるという容器に入れて水道水を飲んでいます。

カナダの水は日本より硬水でカルシウムが多いため、普通の水をそのまま沸かすと、やかんにも鍋にも白い後が残ります。  このフィルター容器に入れると、ちょっぴり飲みやすいくなる、ということで使っています。

 

カナダの水道水は、地域によっては「どれだけ安全か、という答えを出すのはとても難し」というような記事を見ますけれど、一般的に言って安全、しかも最近ではボトルウォーターのほうが危ない、という、なかなか迷わせる話があります。

 

ここでPublic Health officer のダーリンの力をかりますと、曰く、カナダの水にはflouride(フッ化物)という化学物が入っていて、これは実は歯を強くする成分だそうで、わざわざ入れてある、ということです。 だから、水道水を飲まなくなった人が増えると、虫歯になりやすくなった、という歯医者さんの調べがあるそうで、歯のきれいな人が多いカナダ人、水道水に感謝すべきだ、とのこと。 水といい、塩といい、いろいろ入っていますねえ(過去のブログ「塩」参照)。自然のままの食生活だけでは足りないものが相当あるんですね。 もちろんこれはカナダ(北米)ではの話。

少し前のニュースですが、アメリカのコンコルドというマサチューセッツ州の町で、ついに1リットルより小さいペットボトル水の販売が禁止になったという記事を生活雑誌を見ているときに目にしました。 ペットボトルの水がどれだけ純粋でいい水なのかという疑問と、環境問題を考えての実施だそうで、なかなかイニシアティブ。

 

アメリカは環境問題に意外と興味がない、と勝手に思っていたのですが、ダーリンによると、カナダよりもよっぽど環境問題や健康問題に関しては進んでいるんだそうです。 特にアメリカのカリフォルニア州がイニシアティブをとっているとのこと。

 

たとえば、アンジェリーナ・ジョリーの両乳房切断という手術の判断は、医学的に奥深く、後から記事がいろいろでていますが、実は大変女性のことを考えたよい決断だったそうで(ガーディアン記事)、とてもいい医療の研究が進んでいるとのこと。ダーリンが看護婦さんたちに教えているCBRNC(Cemical Biological Radiorogical Nuclear)/Hazadas Matelialtというものも(ああ難しい)、Natural Gas Vihicle Emissionという車のガスの変換に関しても、カリフォルニアが始めたんだそうです。

 

ペットボトルの水に関して調べると、ペットボトル生産の41%は水道水を使っているとか、ペットボトルだと水道水が必須とされるいくつかのテストに通らなくても、販売OKになっていることや、確かに疑問に思うことがいくつか出てきます。 それから、ペットボトルを作るための石油の量もしかり、ペットボトルを作るために使う水の量はその石油の量の3倍。 さらにペットボトルを出荷するためにはトラックを使うので新たな汚染を生出し、ペットボトルは永久に土には帰らず、その蓄積は人間の体内に入るとよくない、という悪影響を考えると、作り出さないというのが一番の解決のような気がします。

 

もちろん、コンコルドの街の住民はみんなが賛成というわけではないようで、お店では客を失うとか、コーラやサイダーなど水以外のペットボトル用品が売れて健康には悪影響とだとか、82歳のおばあさんは自分の病気には水道水はよくないので、1リットルのペットボトルを買うとなると重たくて大変、などなど反対意見が出ています。   それでも、1リットルより小さいボトルウォーターを売った場合は、最終的に50ドルの罰金が科されるということです。

 

全部をなくすことは不可能でしょうが、なるほどせめて1リットルからのボトルの生産、というのは納得。 雑誌記事の続きではグラス製の持ち歩き水筒器を紹介していましたが、なんと日本製。あらステキ!と思って読んでいました。個人的優先は環境問題より健康問題になりますが、瓶入りのシュワシュワ系ウォーターは最高の贅沢、という持論は変わらず、飲まずにひそかにしまってあるビンが2本あります。

つい・・・。

 

カナダはこのあふれる自然、それ故にまだまだ見えない問題があるようです。 日本はかなり環境、健康問題には意識が高い気がするのですが、しかし、コンコルド市のような実施がなされない限り、なかなか変わらない、かもしれませんね。 

 

みなさん、良い週末を過ごしていますように。

 

Shizuko