カナダの先住民ーCanadian Aboriginal People

At Great Cheif Park
At Great Cheif Park

みなさん 

こんにちは。 今時期の日本はどのくらい雨が降っているのでしょうか? 

このところにわか雨や雷雨、ヒョウまで降って、なかなか変化のあるアルバータです。

 

アボリジニー[Aboriginie]と聞いて思いだすのはオーストラリア先住民、というのは私だけでしょうか? 恥ずかしながら、Aboriginal Peopleがカナダにいる、と言われて、ちんぷんかんぷんだったのですが、アメリカのインディアン(先住民)と同じように、カナダにもまた違ったルートの先住民の方々がいて、それぞれ呼び名が違う、ということをこちらに来て初めて知りました。

 

1月にオンタリオに着いたときでした。 ニュースや新聞で「アボリジナルチーフリーダ、テレサ・スペンス、ハンガーストライキ」というトピックが毎日のように出ていました。カナダではずーっと続いている問題の一つ、ということで、ここに住むなら知ってなくてはいけない事の一つのよう。

A dog calling her owner to come down.
A dog calling her owner to come down.

カナダのバンクーバーといえばトーテンポールが有名ですけれど、日本語だと「先住民」の方が作った伝統的かつ歴史的オブジェ、で意味も分かるし、何の問題もないのですが、カナダでは英語で先住民のことを総称してAboriginal Peopleという呼び方をするんですね。 

 

そしてこの呼び方は3つの民族の総称で、その3つはファーストネーションズ、イヌイット、そしてメティス。おお、イヌイット!これは日本人の先祖ではなかったでしょうか。 いや、あれはアイヌ・・・。

 

エスキモーというと、ああ、アラスカ!と思うのですが、このエスキモーという言葉がカナダの先住民を指すときは「イヌイット」になり(これも語弊がありそうですが)、アラスカのある地域やシベリア辺りでは、逆に「イヌイット」ではないと、エスキモーと名乗ったり、ほかにも呼び方があったり、なかなか難しい・・・。

 

ファーストネーションズの方々は、たくさんのコミュニティーに分かれていて、それぞれに名前がついております。 それでよくKainawaとか、Kwakiutl とか、Nootkaとか、私には読みずらい部族の名前を目にするんですね。たぶん、私たちになじみ深いのは「インディアン」という言葉だと思いますが、こちらもポリティカリーコレクトには使わないようです・・・。

 

最後にメティスですが、ファーストネーションズとヨーロッパから来た人々(おもにフランス)の婚姻からのミックス人種をそう呼ぶのだそうです。

 

Half & Half
Half & Half

こんな風にわかってくると、アボリジナルという総称名が実に一番使いやすい、と感謝です。 

 

ふと、私たちの祖先ということで思い出した話があります。

NYにいた時、コインランドリー屋さんのオーナーらしき男性が私に言ったことを。

彼がモンゴル人だったか、韓国人だったかちょっと忘れてしまったのですが、私たちは同じ「モンゴロイド」という祖先で仲間だ、と。 その証拠に、生まれたときお尻が青いだろ、と・・・。 同じ顔をしていても、生まれたときにお尻が青くない人種はモンゴロイドじゃないんですって。そんなことを一応Ladyだった私に言うおじさんもおかしかったけれど、なかなか興味深い話です。そしてこの区分の仕方のほうが、もっと大きい感じですね。

 

皆さん、良い週末を!

Dandelion field
Dandelion field