みなさん
よくお過ごしですか?
初めてのベランダトマト栽培、ハーブ栽培、いい加減さがよく表れて、ものすごく密集して芽が出てきたので、次回はちゃんと指で穴を作って均等にタネをまこう、と学習したところです。
聞けば科学のことは一応答えてくれるわがダーリン、私のあまりの知識のなさ故か、愛情余ってとても親切に、「はい」と持ってきた一冊の本。その名も「Fundamentals of Microbiology」。ハードカバーの8百ページ以上もあるこの本、う~ん、ちょっと違うなあ、と思いながらも開いてみました。
やっぱり違うなあ、と解りきってはいたものの、ちょこちょこ昔の絵と一緒に小話が載っているところだけは面白そう。 これ、日本で習うとどんな小話が載っているのかな、とちょっと文化的にも興味があります。 あ、、、やっぱり違う方向に走っていますが。
一個目の小話はマザーグースの歌である”Ring-a-ring of rosies"。17世紀半の人々が円を作って墓場で踊っている姿です。 「マザーグースの歌は本当は残酷な内容なんだ」ということは聞いたことありましたが、改めてその一例を思わぬ本から知りました。
次の話は、17世紀半ば過ぎまで、「残った肉に自然に内側からウジ虫が湧く」、と人々は信じていたけど、Francesco Rediがふたの空いたビンと、布でふたをしたビンの両方に肉を入れて、ウジ虫は外界のハエがもたらすものだ、ということを実証した話。今では当たり前、と思うことも、科学者のこういった実験の結果あっての事実なんですね。ちなみに私は網戸にはうるさく、なるべく虫を家に入れない、という無駄な抵抗をしがちで、虫より換気を重視するダーリンと時に開け閉めの静かなバトルがあります。
最後に読んだ事柄は、なんとなく「化学は料理するお母さんが一番知っているのでは」と思わせるようなお話。
バクテリアを研究するために使われる、土台となる物質は今も昔も変わらず寒天ベースのゼラチン質。ところが、19世紀末までは、いわゆる動物性のゼラチンを使っていたんだそう。しかし、温度が上がると、このゼラチンが解けちゃって実験にならない、とRobert Kochというアメリカ人の科学者が、アシスタントのFanny Hesseに相談したとき、このFannyが、海藻からできたゼラチンをジャムやゼリーを作るのに使っていたことを思いだし、海藻からの寒天は温度にかかわらず固まる、と代用物の提案。Fannyは母親から教わり、母親はオランダ人の友人から教えてもらった方法だったそうです。
とここまで来て、日本では海藻から寒天を作るっていうの、いつから始まったのかな?と疑問に思いました。きっと、科学者よりも、お料理を作る女性によってかなり早く発見されていて、鎖国時代にオランダだけにいち早く伝わったのでは、などと、勝手に想像が広がります。
ちなみに、このRobert Kochは優秀なアシスタントに恵まれていたようで、実験で使うシャーレっていう容器も、彼の他のアシスタントが発明したのですって。
やっぱり事の歴史には興味はあるけど、Electronとか、アルファベットが二つ並んだ記号とか、マイナスとかプラスとかのページは…独学はちょっといっぱいかな~。
また面白い小話があったら書きます☆