G&T

こんにちは。

お元気でしたか?

 

今日はお酒にかかわるお話をしようかと思います。といっても、メインはG&TのTの方ですけれど。 

 

蒸留酒は次の日に残りずらいと聞いていたので、お酒に詳しいわけでも強いわけでもないのですが、ジン&トニック(G&T)や、ウォッカのトニック割は比較的飲むほうです。それと、何より体を温めてくれるのはうれしい。

 

ダーリンも、昔と比べて飲むものが変わりました。今では毎晩、もっぱらG&T。 Ginはハーブ系からできているとのことですが、なによりこのトニックウォーター、ダーリン曰く頭痛に効くっていうんです。 そんなこと知っている、という方もいるかもしれませんけど、結構面白いので、トニックウォーターの歴史をググってみました。

 

 

時は1638年、スペインがインカ帝国を植民地化しつつある頃。Jared Diamondの「Guns Germs and Steel」が頭に浮かぶ方もいることと思いますが、スペインの太守の妻が重い病気にかかってしまいます。太守は現地のインカ人に助けを求めます。差し出されたものはキナ(Quinquina)の樹皮を粉にしたもの。 この樹はアンデスの斜面に茂っていました。 すると、太守の妻の病状が奇跡的によくなります。 その後、この木の名前をCinchonaと名付けました。 恩知らずのスペイン側は、そのあとインカ人を皆殺しにし、金という金を取り上げ、見事植民地化してしまうのですが・・・。

この天然の薬である樹皮成分をQuinine(クイニンと英語では発音されるようですが、日本語訳はキニーネとでてました)といい、のちにマラリアの特効薬、または予防薬として広がります。 

 

1825年、インドを基地とするイギリス軍の将校達が見事成功をたたえたのは、「銃と鉄と菌」に加えて、このquinineのおかげといっても言い過ぎではないよう("The Imperial Cocktail"参照)。 熱帯に広がるマラリアから彼らを守ったのがこのquinine.。 マラリア予防として夜明けに飲む薬としてではなく、ソーダ水と砂糖を混ぜた元祖トニックウォーターをつくり、それをジンと混ぜて昼間からのカクテルタイムに楽しみながら服用したのでした。

ヨーロッパに瞬く間に広がったこの飲み物、その需要は広がるばかりなのに、ペルーは輸出を禁止。 たちまちその値打ちは金ほど高くなったそうです(Qtonic history)。 

しかし、どこにでも賢い方がいて、その名はCharles Ledger、オランダ政府に密輸入をして、オランダ側はインドネシア領のJava島にCinchonaの栽培を始めます。 

 

参考にした資料によると、なんと日本が1942年、自国の利益のためにインドネシアに侵入した時、木々を無駄に切り倒してしまったことが原因で、Java島での栽培は打撃を受けます。  今日では天然からのQuinineが入ったトニックウォーターはなかなか高価なもの。 その後は大量製造業者が似た味のものを作り、手に入りやすく味覚を楽しめるトニックウォーターが出来上がり。

 

 

 

面白いサイトを見つけたので紹介しておきますね~。

(興味のある方はこちら

どのトニックウォーターを使ったジンが人気か、という実験結果らしいのですが、

トニックウォーターの種類とそれぞれの原料がかかれてました。

Q tonic 

これ、知ってます? 砂糖を使わずテキーラを作るagaveというハーブ系のものが甘さの原料。

 

・Canadian Dry tonic

・Schweppes    

この二つは同じ会社から出ていてスプライト などを生産している業者と同じ会社なんですって。コーンシロップを使っているので、カロリーも高め。 でも味は人気です。

 

・Fever Tree

・Fentiman's    

この二つは見かけはビンでやっぱり高そうだけど、甘さは砂糖を使ったものと。

ダーリンのおなかが出ているのは、Schweppesの甘さのせいじゃないかな、と疑っている私です。 それから、頭痛が治るのは人による?または気のせい?

 

え~、Q-tonic、ためしに一回買ってみたいと思います。たまにはリッチな気分でいいじゃないですか~。

 

日本で世界最大の噴火山が海の中で見つかったそうですね。この噴火が起これば、たちまち地球全体が氷河期に戻ってしまうほどの大きなものらしいです(ダーリン情報)。そんなこと聞くと、つい楽観的に「いまを楽しむしかないわ!」と思ってしまいます。 

 

よい一週間を☆

Shizuko