こんにちは。
Thanks Givingの朝早く、といっても日が昇るころですけど、ダーリンにお願いしてムースを見たという近所まで車をはしらせてもらいました。
いましたいました!一匹だけ、おそらく迷っちゃったんだと思いますが、先週からうろうろしているようです。 ハイウェイに入ったところなので写真は撮れませんでしたが、明らかに普通の鹿とは違って大きい!
そして、帰り道はたくさんの鹿たちもいました。写真は3匹だけですが、この奥のほうにはうじゃうじゃ。 正直、住宅はすぐそこに並んでいるので、冬場の食糧のないときは、家の庭に来ちゃったりするんじゃないか、と思うほどです。
せっかく早起きしたので、もう少し車を走らせて、何度か来ているJavice Parkへ。
この時は0度でしたから結構寒い朝で、車を降りずにくる~と一回り。 上の写真のようにホリデーを楽しむキャンプカーが何台もありました。その時の写真と、それから週末にドライブした場所の写真をいくつか載せますね。
アルバータで一番美しい秋の写真。 例年11月には雪が降るということなのであとほんのちょっとです。
さて、またラジオから面白いお話しです。
名前や細かいことを覚えてないのですが、確か彼女は今は小説家だったと思います。母親がずっと小さいときから彼女に対して意地悪で、彼女は十代のころに家を出ます。
今では立派にアーティスト(作家)として活躍しているわけですが、この母親が痴ほう症になった後、今までの母親とは裏腹に、ものすごく彼女を溺愛するようになった、というのが内容でした。大変まれな例かと思いますが、彼女と母親との新たな関係が始まったわけです。
私の唯一の社交の場(笑)である近所の施設では、痴ほう症の方が多くいますが、痴ほう症にもいろいろあると教わりました。
ご存知の方はいるかとおもいますが、ちょっと英語と一緒におさらい。
Aphasia-失語症
Apraxia-失行症
Agnosia-認知不能症
そしてアルツハイマー、ハンチントン病などはこれらの症状が重い難病。
それから初期段階、進んだ状態など症状があるようですが、その人のキャラクターというのがやっぱりありますねえ。 それがもともとのものなのか、もしくは痴ほう症の影響でそうなのか、それはわからないのですが、どんなに耳が遠くて何度も同じことを質問している方でも、ほっとさせてくれるというか隣にいたいなと思わせる方っていうのはいるのものです。 なかには手を取ってキスしたりハグしたり触ったりするのがお好きな方も。これはキャラクターかな。おほほほほ・・・。
フランスの作家、フェミニスト、哲学者、無神論者(etcとタイトルは続きますが)のシモーヌ・ド・ボーヴォワールは「第二の性」のなかで母親と娘の関係についてつづっています。
話はずれますけど、本当に、日本ほど外国の本の翻訳があって、その本が本屋にいつもあるっていう国はない、といつも思うんですよね~。 私が持っているこの本も日本語なんですけど、こっちの大きな本屋には一冊も彼女の本は置いてません。 そりゃあネットオーダーはできますけどね。 ヘルマンヘッセの本なんか日本のみ翻訳があるっていうマスターピースまであります。 日本の場合もこちらの場合も理由はいろいろあるでしょうけど、本屋さん曰く「ポピュラーじゃないと置いてない」んだそうです。ダーリンは冗談で「彼女の本みたいのは、デンジャラスだからおいてないんだよ」なんて言ってますが。
もとにもどして・・・。
ラジオの女性はうまくこの新しい母親との関係を受け入れて、冷静に語っていましたが、それまではずっと悲しみ傷ついていたことが、びっくりのプレゼントみたいで不思議でした。こんなこともあるんだと。
さて、ただいま読んでいる本はガブリエル・ガルシア=マルケスの「One Hundred Years of Solitude」です。 マルケスは1982年にノーベル賞を受賞しています。もちろん日本語訳もあると思うのでご存知の方もいらっしゃると思います。この本は、むかーし英語で読もうとチャレンジしかけたのですが、英語力が足りなくて断念していました。 今回はもうちょっと楽しめてますが、ただいまの章は、Macondoという南アメリカのある地方に不眠症が広がったというところ。この不眠症にはサイドアフェクトがありまして、昔の記憶をなくすというものです。あはは。
日本語で読んだ方、続きは言わないでくださいね! もっとも本質的に覚えがいいほうでないからすぐ忘れちゃうかもしれませんが。
またすぐに。
Shizuko