スズキさん―Mr. Suzuki

こんにちは。

いきなりサンタさんのお出ましですが、アパートの入り口とロビーは、本当にかわいくデコレーションをしてくれていて、気分が上がります。 部屋に小さくていいからツリーのデコレーションをしようか、なんて話していたけれど、なんだかこれで満たされちゃう感じでございます。

さて~、みなさん、カナダ人で有名な人っていうとどのくらい頭に浮かびます? 最近ではRob Fordという方がアメリカCNNでも取り上げられるぐらい有名になっております。 彼はトロントの市長さん。 クラックコカイン疑惑が表ざたになり、最終的には本人も認めているのですが、ま~、笑っちゃうぐらい政治家として不適切な言動と行動の連発なのであります。  アメリカだとクリントン氏がそうであったように、大統領さえ弾劾ということがありますが、ここカナダでは、どう見てもまともに仕事ができそうもないのに、辞任しない限りは任期が終わるまでその役職に居続ける、とのこと。 ま~、日本の総理大臣がコロコロ変わるのもなんだったけど、こういうのも困ったものですねえ。

 

本日は市長さんの話、ではなくて、Mr. Suzukiさんのお話しです。 この名を聞いて、「お、David Suzuki」とすぐに出る方はすばらしいわ~。 私はカナダに来るまで知りませんでした。その名からもわかるように、日系カナダ人。 生物学者、環境問題活動家、科学番組キャスターなどのタイトルがついている方です(Wikipedia)。彼の番組、「Nature of Things」は日本でも見たことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。私はカナダに来て初めて知ったのですが、内容によって番組を見て楽しんでます。

 

番組ではホストとして勤めて、ほかの自然科学者や写真家たちが撮った動物たちのドキュメンタリーを流す場合もありますが、最近見たなかでは、彼自身がかかわった内容でアルツハイマー病に関しての特集が面白かったです。

Davidのお母さんと二人の叔父がアルツハイマー病だったそうで、この特集はとてもパーソナルでもあり、家族で話し合ういい機会ともなったと語っていました。

 

まだまだ原因も治療法も研究中ですが、番組ではカナダ、USの大学病院などのそれぞれの研究などを上げていました。 実験段階ですから、志願者となる方は一か八かという感じですが、なかには9年も病気が続いた方が、今では全く普通に生活できるようになったという方も。 それから食事と病気との関係では、Nitrosamines(ニトロサミン)という化学物について、脳への影響を上げていました。

 

まあ、食生活はもちろんなんにでも影響するでしょうし、あれはよい、これは悪いなんて報告がしょっちゅう出てはいますけれど、このNitrosaminesというものも、ベーコンやホットドック、それからプロセスチーズなんかに多く入っているので、こういうものを毎日食べていたらやっぱり影響はあるよ、という感じはします。そしてNitrosaminesは糖尿病もと関係するので(インシュリンへの作用)、糖尿病になった方の認知症、アルツハイマー病にかかる率が高いのも納得がいくという説でした。

幼少の記憶というのはなによりも色濃く残っているもののようで、認知症になったかたで、小さいころしゃべっていたドイツ語しか話せなくなったという方がいるそうです。やっと半分読んだ(遅い~)ガブリエル=ガルシア・マルケスの「百年の孤独」でも、ラテン語しかしゃべれなくなってしまったキャラクターが出てきますが、モデルになったのは彼の祖父でこの病気にかかっていたといわれています。日本語を理解しないダーリンと、アラビア語を理解しない私。「もし私たちのどっちかが認知症になって、幼少の言葉しか話せなくなったら、まったくお互いコミュニケーションができないね。」と冗談交じりにダーリンと話してました。

それにしても、Suzukiという名は日本というとまず出てくる名前の一つですねえ。車もそうですし、Suzuki Musicという教育も耳にします。 私の名前も覚えずらいようで、2度目に呼ばれるときはSuzukiかSushi。 なんか違うなあと思いながらも、Sをは覚えているようで、なんとなく耳で聞いた感覚を頼りに発音してくれているんでしょう。

 

鹿児島七ツ島のソーラーエナジーの記事をダーリンが送ってくれました。 一つ一つ改善進歩していく日本のテクノロジー、素晴らしいわ~。 今朝はCNNがキャロライン・ケネディー氏の津波跡地訪問の様子を流してました。 ケネディー氏は日本の食事はおいしいというようなコメントを残しているとキャスター。自分は何もしていないのに、なんかいい気分になっちゃいます。  

 

みなさんお元気にお過ごしくださいませ。

またすぐに。

 

Shizuko