みなさん
北米は全体的に超寒気に覆われています。アメリカ南部でも異例の気候ということでメディアは大騒ぎ。学校も閉校。しかしCBC(カナダディアンブロードキャスト)の気象情報キャスターは、「皆さんちょっと深呼吸しましょう。」という感じで、冷静かつユーモアを交えての報告でした。
さて、先日ドイツについてちょっと興味があってYouTubeでいろいろ見ていたら、BBCの特集で面白いものを見つけました。 日本だと「なるほど・ザ・ワールド」とか(あ、ちと古いかな・・・)、「世界ふしぎ発見」とか「ウルルン紀行」という番組が本当に面白くてよく見ていたものですが、このBBCの特集もなかなか楽しめるものでした。
「ドイツ人にして」というタイトルですが、イギリスに住む一家族が「ドイツ人的」になれるかという実験を試みます。 まねしたいとこ、ちょっとこれは無理かなと思うこと、いい点問題点などいろいろ、どの国も同じようにもっているものですが、ここでは伝統的なドイツ人という観点で、チェックリストに基づいてNurnbergという街に生活することに。
この番組の中で意外だったのは、統計的にドイツの女性は、子供が小さいうちは働かずに専業主婦でいる、ということでした。 政府の対策として働く母親の積極的な支援があるデンマークとは全く逆で、ドイツでは主婦でいる方が経済的なベネフィットがある、というもの。たとえ小学校に入っても、週に3日は11時過ぎに帰ってくるから、パートで働くなんてむりなんです、と一人のお母さん。 北米やその他の国でもよくある子供を誰かに預けて、というのはドイツではあまり流行っていないようです。
ドイツといえばなんとなく教育熱心というイメージ。シュタイナー教育はよく知られていますが、それとは真逆のストイックな教育もあるのでは、と思ったのですが、番組では子供らしさを大事にした自然の中での教育を見せてくれます。 Msローラさん(イギリス人のお母さん)、大抵の地元のお母さんがしているように、2人の幼い子供を連れてドイツの保育園(幼稚園)へ連れて行きます。 そこは屋根のない、野外での教育。 以前日本でもTVの特集で千葉県の幼稚園だったと思いますが、似たような光景を見たのを思い出しました。これにはMsローラさんも子供たちをイギリスに戻したくなさそうでした。
しかしMsローラさんの本職はライター。 専業主婦を強いられ、しかもリストの中の「一日4時間の家事をこなす」というのには少々不満気味。 途中イライラや感情を旦那さんにぶつける場面が抑えきれない、という感じでしたが、それを半分笑って聞いてあげている旦那さんの優しさがすてきでした。
Mrローラさんの方は、色鉛筆などの生産で有名なFaber Castell社で働くことに。イギリスのラフな雰囲気との違いにちょっぴり驚いていましたが、一週間に1.1㎏のポークを食べるという習慣には問題なく成功したようでした。
移民や外国人労働者の問題がこれからも課題となってそうですが、初めて女性の首相アンゲラ・メルケルが誕生した後は、女性たちのこれからも興味深いものです(メルケル首相、スキーで骨盤にけがを負ってしまったと昨晩のニュースで報道がありましたが、大丈夫かしら・・・)
またお便りします。
Shizuko