Argan Oil

                                   Argan tree

Argan trees / photo from Israel 21c article

一見オリーブの木かと思うこの木、これが噂で女性の美容に大流行のアルガン。名産地はモロッコ。 結婚前にダーリンの家に遊びに行ったとき、ピーナツバターのような濃厚なあま~いペーストがキッチンにあるのを発見したのが最初の出会いです。「なにこれ?」ときくと、アーモンドとクルミとセサミをペースト状にしたものにアルガンオイルとハニーが入っていて、モロッコでは朝食なんかにパンにつけて食べるものだということ。 アーモンドとクルミとセサミのペーストで十分オイリーなんですけど、すべてのポイントはそこにアルガンオイルが入ってのことですから、どんなに濃厚かは想像つくと思います。

Argan 100

Argan fruits/ photo from Israel 21c article

その後ぐらいだったかな、モロッコ産のアルガンオイル入りのケアー製品が出ていることに気付いたのは。どちらかというと美容製品には疎いほうだし、食するとなるとちょっと気になるものだけれど、めったにお目にかからないから、聞いても「あ、あのときのだ」ぐらいの感覚でした。

しかし世の中のグルメシェフやさまざまなケアー商品を作る会社となると、「いいもの」または「魅力的なもの」には手が早く、そしてまた本当に貪欲といいましょうか、世界のどんなところまででも、その品を求めて手に入れてしまうんですね。それを買いたいと思う消費者の私たちもしかり。前回の高級チョコレートも似たようなことだと思いますが。

 

上の二つの写真は先日買い物に出たときに見つけた、アルガンオイル入りのシャンプーやヘアーケアー商品。ダーリンが面白がって、弟さんや姪っ子さんに送るために写真を撮り「アメリカ製とカナダ製だけどね~」とメールすると、次の日弟さんからメールが返ってきました。

 

曰く、「いつだったかどこだったか、モロッコの100%の生産に対して需要が400%で生産が追い付かないということを聞いたよ。 そこでイスラエル人がイスラエルの生産を試みていると。  ある人はモロッコとメキシコにしか存在しない木で、そのほかの地での生産はできないといっていたり。 それも変な話だけど、ここに記事が一つあるよ。」と、英語で書かれたイスラエルの記事を張り付けてくれて。(記事によると、イスラエルでの生産は成功しているようです。)

 

あまり商品が高すぎれば、一般庶民には手の届かない幻となっていくでしょうから、それはそれで、チョコレートもアルガンオイルもまあいいかな、と思うのですが、困るのは、ちょっと手が届くぐらいにして魅了しておきながら、実は「まがい物」ってやつですかねえ。

Pure Argan Oil from Morocco
Pure Argan Oil from Morocco

上の写真は、昨年12月にダーリンが里帰りしたときに持ち帰ってきたアルガンオイル。100%ザ・アルガンオイルなので、香りもとくにいい香りってわけではありません。 そんなわけで、買ってきた本人も使わないし、しばらく封を開けずにいたのですが、最近やっと、かかとのケアーに使い始めました。 あ、こちらの乾燥ったらすごいんですから。 かかとが半端じゃなく鏡餅みたいになります。

 

それにしても、需要が生産の400%なんて聞くと、さぞかし現地でも手に入りにくいのでは、なんて安易に想像しちゃうのですが、そういうわけではないんですね。 お値段もこの40mlで大体5ドルぐらいで買えるとのこと。

 

輸入品がどこででも手に入るのはいいこともあるけれど、こういうのは現地へ行ったときの楽しみ、または小さないいお土産品になるから、個人がちょこっと購入できるぐらいに、姿を変えずに存在していてほしいなあ、と勝手ながら思います。

 

お土産ではアルガンオイル入りの石鹸も買ってきてくれました。これはダーリンが好きな石鹸があって、そのおまけに。 モロッコの義理の姉はカナダに来た時、こちらのポンプに入ったDoveのボディーソープをわざわざ買って帰っていましたけど。 ないものがほしい私たち。

 

また~。

Shizuko