こんにちは。
いかがお過ごしですか。
最近毎朝霧が出ていて素敵です。日が昇る時間も遅くなってまいりました。
ある朝トレイルへジョギングに行くと鹿と遭遇。あまりにも近距離で遭遇し、かけてきた鹿のほうが先に気づきあわててユータン、その姿に気づいてこちらも超びっくりでした。こんなによく見かける鹿ですが、奈良の鹿ほど人に慣れていないところが、何度見ても神秘的。
週末、ちらっとドライブへ。 歩いて行ったことのない道に入っていくのは私の専門、車でごちゃごちゃ知らないところへ行くのはダーリン専門。この日も例によって知らない道へ。 すると、ともすれば事故に合うぐらい、すぐ道横に4頭の馬がいました。写真を撮るからと、速度を落とし、後ろからきている車に先に行くように合図を送ると・・・。
なかなか行ってくれない車。そしてすぐ隣に来て「ここはリザーブ地だよ。」と優しく教えてくれました。 はい、彼はFirst Nation。カナダにはFirst Nationのリザーブドエリアというのがあり(通常リザーブと呼ぶ)、カジノや一部の一場所をのぞいて無断で入っていくことはできません。特にカルガリー近辺にはちょこちょこあります。
とはいえ、もともとは彼らの土地ですからね。
First Nationとカナディアンガバメントの間では、相変わらず先に進まない様子で毎日のようにニュースはありますが、やっぱり彼らをリスペクトする姿勢がまず第一になくてはいけないよなあ、と自分にも言い聞かせて。
もっともっと彼らのカルチャーや歴史をきちっと勉強して、願わくは、どうにかかかわって共存したい、と浅はかな知識で思うのですが、それにしても、その区域に入っていけないとなると、なかなか交じり合う機会が持ちにくいわねえ、とも思っちゃったりして。
世界のあらゆる場所で対立が絶えないけれど、やはり裏切られて裏切られて、そういう後は閉ざしてしまうのも無理がないんでしょうね。
「日本人は過去の恨みハラミにとらわれずに、なかなかいい性分だよ。アラブのいけないところはいつまでたっても過去の因縁にこだわっている。」とダーリン。
う~ん、被害者であったことをしっかり学校で教わらないように、戦後から仕向けられてきたことや、そっから「武器を持たないことが平和への第一歩だ」と、疑いも持たずに信じ込めるような、突っ込みのない教えが大きい気もするんですけれどね。
「カナダの日本人強制収容所は、あまり言われてないだけで、実はアメリカよりもひどい仕打ちだったんよ。」 生物学者でキャスターでもあるDavid Suzukiも幼い時収容所で過ごしています。でも彼は、カナダ人としての貢献度は高いよな~。
人種的にあまり過去にこだわらないで、先へ進めようという性質であるならば、この性質が海外で役に立てば、そんなうれしいことはないけれど、そう簡単には問屋は下りず・・・かな。
足りないところは果てしないけれど、今週も得るものが少しでもあり、そして与えることもちょっとはできますように。
リンゴがかわいく実り始めたのが目にとまります。
どうぞ良くお過ごしください。
Shizuko