春のような日々でーIn The Weather Like Spring

こんにちは~!

NYでは、かなり深刻なスノーストームが月曜日と火曜日にかけてくると予告があった日曜日、ここカルガリー周辺は、なんと15℃! Chinookに感謝♡ NYの友人達、くれぐれも気を付けて過ごしてくださいね。

 

というわけで、ポッカポカの外を散歩へ。ちょこっと写真を撮りました。

流れる川の音を聞きながら、気持ちがいい感じがつたわるかなあ。


最近ドキュメンタリーで "Alive Inside:The Story of Music and Memory"

というのを見ました。 音楽ってすごいわ~と、改めて思うこの映画は、あるドクターが半年間ボランティアで、認知症やアルツハイマー症の患者がいる施設で実験します。必要なのはipotとヘッドフォーン。その人のお気に入りの音楽を入れる。 


10年近く、ほとんどうつむいたままで、質問にも答えず、コミュニケーションもできなかったような施設の患者さん達が、ipotとヘッドフォーンをセットすると、不思議不思議、瞬く間に表情が豊かになり、私でも答えるのが大変そうな質問に、素早くこたえます。 中には、ここしばらくウォーカーという器具なしで歩いたことなどなかったという、躁鬱も患う患者さんが、ヘッドフォーンをかけるとドクターの手を取って踊りだし冗談を言ったり。

音楽が影響している脳の部分は、アルツハイマーや認知症では影響されていない、というリサーチ。 だから、その人とコミュニケーションが難しいときは、たった一つの質問、「好きな音楽は」というのが重要。 音楽は個人の深い思い出とともに存在するんですね。


話がちょっとそれますが、かなり若かりしころのカンザス留学時代、一人日本人の女性でミュージックセラピーを専攻している子がいました。当時あまり聞いたことのなかったこの分野に挑戦していた彼女は、今考えてもすごいなあ、と思っています。彼女は高校から自ら農業高校だったか、個性的な高校を卒業し、短大が英文科(同期)、その後姉妹校であるカンザスに編入してこの選択をしていたのでした。

ところで気持よい外とは裏腹に、ちょっと風邪気味…。思うに、ある日のボランティアをしている施設ではやっている風邪をもらってきたに違いないと。お年寄りが多いから、うつるよりうつすほうが一大事。 なのに、なんでこっちのナースやドクターはマスクをしないのかなあと、自分もしたことないくせに疑問に思い、ダーリンに質問。

 

私:「マスクがプロテクトにならないことは何かで見たけど、少なくとも他人に移さないっていう効果はあるんじゃないの?」

ダーリン:「医学的(科学的)な確固とした証拠がないし、マスクの種類にもよるけど、よく見るようなマスクではたいてい意味がないといわれているよ。それと、一日中マスクをつけて働くのは、生理的にも無理だろうねえ。」

う~ん。最後の部分は、マスクをした友人によると、意外と潤いを保ってくれて心地いいといっていた気がするけど、逆にマスクで顔があれたという友人も確かにいたなあ。日本のナースはどうしているんだろう。慣れかなあ。

 

私:「私みたいなボランティアは休めるけど、ナースもさ、ちょっと風邪と思ったら、うつさないために休むとかしないと、ああいう施設じゃ危険じゃない?」

ダーリン:「もちろんそれが好ましいけど、現実にはナースの待遇がまだまだよくないね。インフルエンザやかなりの風邪をひいてないと、そうそう有給が取れないし、年間の有給はすくないからね。第一人手不足という面もあるだろう。まあ、手洗いを頻繁にして、サニタイザーを頻繁につけることだね。」

鼻をかむたびに手を洗うかサニタイザーをつけろ~!と忠告するダーリン。

でも、エボラでさえどんなに気を付けていても感染したナースがいたわけで、風邪も実はかからなければラッキー、かかったら運が悪かったというものかも。それだけ厳密に防ぐのは難しいものだと、ダーリンへの感染を防ぐためにいちいち(ほんとにいちいち)鼻をかむごとに手を洗う難しさを前に思うのでした。


皆さん、お元気で~。

またすぐに。


Shizuko