こんにちは~。
今年は東の方に雪が多いようです。こちらカルガリー近郊では、景色が雪に埋もれた感じではなく、しょっちゅう茶色い芝が見えております。明日から2,3日はまた9℃まで上がるようで暖かです(本日はまだ-10℃ですが)。スキーやウィンタースポーツ好きにはちょっと残念かもしれません。私はまったく影響なく、過ごしやすくてよろしい、と思ってますけれど。
最近、文化とかアートとかいうものすぐ触れられる日本の生活をうらやましいと思いながら、こちらも意外とあるんだよ、ということを知り合った日本人女性と気の合う話をしていました。「意外だよね。」という言葉をお互い服飾しながら。
文化やアートの分野で割と続いていた私の趣味といえば、アルゼンチンタンゴ。NYで出会い(友人のおかげ♡)、それからちょこちょこ踊りに行ったりしていたものです。 しかし、最近はっきりと、私はアルゼンチンタンゴが好きというよりは、ある講師のスタイルが好きで、彼女のパフォーマンスや、彼女と組む男性のリードの仕方がいつも素晴らしく魅了されていたのだ、ということに気づきました。
いまいち、何を言っているのかわからないかもしれませんね。 あのですね、まず、アルゼンチンタンゴと聞くと、「情熱的」とか、「セクシー」という感じがあると思うんです。タンゴ好きという方はたいていこのような雰囲気も含めて楽しんでいるのが大抵なのではと思うんですが、どちらかというとNew Tangoといわれるようなスタイルが私の好みです。これもあり?というようなクリエイティビティーが光り、わりとあっさりとしてそれでいて面白みがある、と表現したらいいかな、そんなスタイルなのですが、まさにそのすべてを持って見せてくれるのが、私が魅了され大好きだった講師、美し~い容姿を持ったRebeccaであります。
一つご紹介いたします。こちらはNYはマンハッタン、チェルシーにあるDance Manhattanでのパフォーマンスですね。 かなり振り付けでのパフォーマンスですけれど、このような素晴らしいパフォーマンスを誰でも生で見れちゃうのがNY。 「ミロンガ」というダンスパーティーというほど固くなく、集まって踊る日というのがどこのスタジオでもあって、このスタジオでは海外から招かれた講師がワークショップをするときは、たいていパフォーマンス付きのミロンガが味わえました。そしてたいていRebeccaがお相手♡美しい。
さらにタンゴには、御存知の方もいらっしゃると思いますが、タンゴ、ミロンガ、ワルツという3つの曲調がありますね。情熱のタンゴはもちろんおなじみこれぞタンゴという感じですけど、私が好きだったのは断然ミロンガとワルツ。 それはなぜかというと、このパフォーマンスをご覧になればわかります。(よろしかったら~) 笑いあり、おちゃめな楽しい動きでリードをしているのはEric
Jorissenという方。もう一個ミロンガ。こちらはEvan Griffithsがリード。 ミロンガはついスマイル顔が出る感じで楽しい。ついでにワルツもあったからこちらをどうぞ。
さらに足さばきや新しいテクニックを楽しむという意味で面白い、男性同士で踊る色気を抜いたこんなのも。 ここまで来ると、「リードは男でフォロアーは女でなくていはいけない」という枠を超えて、タンゴの楽しみ方が変わります。こんな風な雰囲気を出しているタンゴのスタジオは東京にはなかったから、日本ではなんかしっくりこなかったわけです。「ミロンガ(曲)はプロは踊らない。」なんて言っていたアルゼンチン人の講師が日本でいたけれど、何をおっしゃいますか。それはあなたが型にはまったタンゴしか踊れないせいでございます。ここに載せたようなスタイルを持った講師ならついていきたい、と思うのですが、ここまで楽しんで踊るにはそうとうの時間がかかるのでしょう。
この町Cochranにもたまにダンスレッスンの広告を見かけます。たぶん、数少ない決まった講師群が今季はこの町というように回っている感じで。スタイルを求めるほどチョイスはないかな・・・。それでもいつか機会があれば、理想は理想として頭に入れといて、踊りを楽しみにいけたらなあ、と夢に見ます。
冒頭で触れた日本人女性の方とお茶をした帰り際、「今度いつか、カルガリーにバレエを見に行きませんか。」と。 うれしい!!!バレエでも音楽会でも演劇でも、本当にそういうものから遠ざかっているし、第一ダーリンは興味のない分野だし、だれかご一緒できる方ができたというだけでも、かなりテンションが上がります。
この土地にいて、アウトドアを楽しまなくては損なはずなのに、彼女と二人して「文化や芸術」を求めているのがちょっとおかしい。
皆さんどうぞ、好きなことを楽しんでお過ごしのように。
Shizuko