あら~もう4月となりますね。お元気にお過ごしでしょうか。
先週末、国境隣りにあるアメリカはMontana州へお試しプチ旅行に一泊行ってまいりました。走ること5時間ぐらいかな。険しい山を越えるわけでもなく、南へとのスムーズな道を行くのは、それほど長く感じませんでした。
行きはちょっぴり雨が降ったりやんだりする天候。これは虹が見れるのではと思ったら案の定!出ましたよ~。ちなみにこの辺りは鉱区で(mining area)ちょっとしたツアーなんかもありそうです。お宝がごろごろ~なんでしょうかね。
虹の位置が前方になって、「初めて本当に虹をくぐるのね!」とわくわくしていたら、車と一緒に虹も動くものなんですね・・・。くぐることなく終わりました。不思議~。
さてさてモンタナ。
私がモンタナ州といわれて思い出すのはただ一つ、今は亡き忌野清志郎の歌で
♪モンタナ州~35年前~ とかなんとかいう歌があったようななかったような。まったく興味も知識もなかったこの州だったけれど、ナショナルパークが何カ所かあり、トレイルや釣り、ゴルフ、乗馬など、遊ぶに事欠かない場所のよう。それ以上に魅力的(?)なのはタックスフリーの州。
私の住むカナダ、アルバータ州も州タックスはかからないものの、Goods&Serviceにはフェデラルタックスが5%かかる。 で、このモンタナはほんとにほんとにタックスゼロの州。
タックスのみならず、物価が高くマーケットの固いカナダに比べると、品ぞろえがいいのに加えて安い~、という印象。普段スーパーの買い出しなどあまり興味のないダーリンだけど、この時ばかりは値段の比較や種類の多さなどになかなか盛り上がって目が輝く。こんなにスーパーが楽しかったとは。
近くのアイリッシュバーでも値段の比較。
まず、ダーリンのオーダー、アイリッシュウイスキーをストレートで。 この量で5ドル。 サービス料なし(タックス)。そのつぎ方が大変気前がよく、気持ちがいい。
カナダでストレートでオーダーすると、この半分か2/3の量。しかもアイリッシュ産ときたら5ドルでは無理でしょう。
私はウォッカにライムとスパイシージンジャエールを混ぜたカクテルを。みんなが飲んでいるからとダーリンが勧めたのだけれど、この入れ物がいつまでも冷たさを保つとのことで氷の解け具合が遅く、なかなかおいしかった。 で値段は6ドル。 まあ、安い安いといっても、カナダドルがアメリカドルより30%ほど安いため、同じ感覚で見てはいけないのだけれど、それにしてもお会計にタックスがかからないのは大きい。
カナダはただ今、オイル価格が下がったために、かなりエコノミーがダウン中。オイル業ではまた雇用者カット。アルバータ州政府の取った政策は大変明確で、ある一定の所得以上ある人には所得税が増やされ、公務員(学校、保険など)の人員カットもさっそく始まり、その他アルコール、たばこにかかる税金も増やします。それから結婚するときにかかるmarriage license料金、スピード違反料金なども値上げ。 変わらないのはコーポレーションタックス(要するに企業)。
人々の税金で生活する公務員をズバズバ切ったりするのは一見よさげに見えます。我が家もその一員なので、先週の政府の発表を待って、これから家計の何をカットするかちょっと話し合うべき、などと話をしていたところ。 しかし一番打撃を受けたのは、事務業や秘書などで雇われていた人たち。カットはまずそこから始まるそうです。ありがたく、そしてまた必要な業務であり、それほど賃金も高くない人々達から切っていくとは。
経済学者からみたらこれってどうなのかわからないけれど、要するにオイル産業に頼りすぎた結果で、過去にもあったことなのになにも反省しなかったとの声も。 しかし何の反対の声もなく、「しょうがないね」という感じでことが進んでいくカナダ(に見える)はどこかつまらないなあという気も・・・。
モンタナとか、アリゾナとか、メキシコとか、多くのカナダ人がしょっちゅう行き来して定年後の住まいにしたりするぐらいだから、自国の発展に興味がないんじゃないかあ、とたまに思う。
帰り際、ビールを1ケースとワインを3本、ウイスキー一本を買って国境まで。レシートを手に正直にすべてを報告すると、ワインは2本か、トータルで1.14Lのお酒しか持ち込めないとのこと。今回は初めてで知らなかったようだからと、なかなか親切に許してくれたけど、ほんとは一本当たり罰金30ドルを払わなくてはならなかったよう。車で国境を越えても厳しいのね~。 でも飛行機よりは税関のオフィサーは優しい対応でした。
そういえば、引っ越しの際日本から送った書籍、洋書(学生時代の教科書や集めていたレシピ本)が多かったせいか、届いたとき税関料金を払わなくてはならなかったこともありました。それから今年買ったピラティスのいくつかの機材はアメリカから取り寄せたので、届く前にメールで、先に税関料金を払わないと配達が遅れる、と、カナダに届いてからお知らせが来ました。ビジネス業がよく発展していないと、あらゆるところで政府が知恵を働かせお金を取るなあ、とどうしても思う。 カナダの一面と比較してみてしまうアメリカで、つい価格のお話になりましが、決してそれだけを楽しんだわけではなかったことを付け加えて(笑)。
今週もよりよくお過ごしになりますように。
またすぐに。
Shizuko