この3日間ダーリンが留守なので、夜のZumba(こちらではやっているミュージックに合わせて1時間踊り続けるエアロビのダンスバージョンみたいなもの)を受けに行ったり、レディーズでランチ会をしたり、割と羽を伸ばしています。
ランチ会では、私のクラスに最近いらしてくれた、3児の母であるY子さん。お手製チーズスフレを持ってきてくれました。 そしてもうひとり、A子さん。A子さんはすでに何度かお会いしていて一度うちにも来てくれています。
日本人の両親を持つここで生まれたY子さんの子供たちを、英語の面ではハンディーになるだろうと、わざわざフランコフォン(フランス語のイマ―ジョンがある学校)スクールに入れている、その入学の理由がなんと素晴らしいことだろうと感動。子供たちはお家では日本語を話すようにしているということで、3か国語に大忙しのことでしょうが、習ったフランス語をY子さんに教えるように楽しく学んでいるご様子。
私とA子さんは子供のいないカップルですが、ここに住む日本人の方で3人、4人の子供を持つ方は多い。「母は強し」を特に感じます。おっとり波長をさらに自分に感じてもいます。
子供を持つといろいろ大変というイメージですが、政府の対応としては、かなり子供を持った家庭には手当があるのがカナダのよう。だから、やれ水泳だ、やれピアノだと習い事をしても、アートの教育費として年に一人当たり$500とか、習い事の支援金で$xxxとかと、手当が出ているゆえに、タックスリターンで戻ってくるお金もある。これぞ国の政策。
逆に子供がいないとちょっとお給料のいい人は、普通にやっているとかなり政府に払い戻す仕組み。これは行き過ぎ~!
話はVisa等に移ります。A子さんご本人とその旦那様もまだまだVisaの面で待機状態ということ。カナダの労働Visaの規制がまたかなり厳しくなっていますが、そんな矢先に、移民制度のポイント緩和の発表があったようです。
思うに・・・、いつだったか、「カナダが一番移民を受け入れている国としては成功している」と聞いたことがあるのですが、それはあくまでも政府からの(またはある一部の)見方にちがいない、と思います。 カナダ政府はかなり的を絞ってというか、厳重すぎるぐらいに移民を選んでいるのがそもそもこのポイント制度。
Skilled Workerとして入ってきたドクターや、ビジネスメジャーの人などなどは、カナダに移住後、本来自分の持っている知識を使える仕事に就けないことがほとんどというのが現在の状況。そういうプレステージな仕事はカナディアンでさえも仕事がなくて大変という状況だからでしょう。
とはいえ、ドクターに関して言えば、あらゆる州でも街でも、ドクター不足。 ホームドクターを持つことは大変困難で、ここでもよそでも、それぞれのドクターはもうすでにキャパを超えていて、これ以上患者さんは持ちませんというステータス。ウォークインで、専属医としてではないけれど診察しましょう、ということはありますが、その場合、~時以降のみ、とか、プライオリティーは下がります。
にもかかわらず、移民してきたドクターたちはもう一度カナダで課されているドクター試験を受けて合格しなくてはならず、それがとても困難らしく3~5年、何度も受けて受からない人がざら(CBCのニュース)。その間生活はしなくてはならないし、持っている技術は使わなければやはり鈍るし、試験のたびにお金はかかっていると。
カナダのドクター水準がそれだけきっちりしているといえば安心もできますが、であるならば、スキルド制の移民制度は正直現実的ではないといえます。なにせ、こまっているのは大手スーパー、ファーストフード、住み込みナニー、デイケア―などで働く人手なわけで。
だから今回のポイントの加減はある意味かなり現実的に不可欠なことでしょう。
私も移民制度緩和が気になってちょっとWebを見たところ、それぞれの州の緩和のところに「同州の大学、大学院を卒業したものであれば」というのがあります。カナダで何かをやる場合、カナダの学校を卒業しているほうが有利なのがわかります。コンサバ~とつい感じてしまう。
昨夜のニュースではオンタリオ州にあるTOYOTA、カローラの部品を組み立てている工場が、2019年にはメキシコに移動するという発表がありました。これはカナダのビジネスにおいてかなり痛手。原因は人件費など、カナダでかかるコストの問題。 何でもかんでも高くなっちゃって、それでいてビジネスがどんどん減ってるってるのは目に目えてるんですけど。あえて言えば冒頭で触れた教育養育費の対応がいいことぐらいしか、どうもあまりいいことを聞かないわ~。それでも素晴らしい資源を持っている国。 持ち腐れになりませんように。
次回はカナダのいいところを見つけておとどけします・・・。
また~。
Shizuko