ご無沙汰しております。旅行から帰ってきて、美しい緑の広大なカナダ、アルバータ州の景色と日常に改めて感謝しながら、ヨーロッパの美しさを思い出しています。
今回の旅では、数日モロッコに行くはずでしたが、予定を大幅に変えて、友人のホセの住む町と、そこからすぐ目の先にあるポルトガル日帰り旅行と、ダーリンの姪っ子さんが学生として滞在しているMontpellier というフランスの町にもよることにしました。
長いドライブをしながらでしたので、ハイライトとして訪れた場所はもちろん楽しかったのですが、ガスを入れに降りた小さな町などが実はものすごく素敵だったり、どこへ行っても古くて趣のある町の風景に見とれておりました。
スペインといっても地方、そして町々で本当にいろいろ違うものです。友人ホセに言わせると、カタラン(バルセロナのあるカタルーニャ地方に住む人々)はフランス人。あそこはスペインではないといいます(笑)。 一方カタランたちも、独自の旗をあちこちに掲げてスペインからの独立を望む人々の声が高い。今回アンダルシア地方を旅して、こんなに物価が違うんだ、とびっくりしました。
上の写真はグラナダという町のバーで。ここでは一杯ドリンクを頼むと一緒に写真のようなタパスがついてきます。美味しいイベリコハムやオリーブがただですから。 次から次に違ったタパスをつけてくれるので、ここでは食事をオーダーする必要がなく腹一杯に。しかもどれも大変美味でした。
Rondaという町の名前が旅行書に小さく出ていて、ドライブ先だから寄ってみようと近くのホテルを予約しました。そのホテルですが、何とも隠れスポット。ホテルというか、大きなおうちの部屋っていうか。営業ももちろん家族営業。
ルーム7を与えられて中へ。
部屋の反対側はテラス付き。こっから見えるプールへダーリン直行。大きな敷地には花はもちろん、レモンの木々、アーモンド、イチジク、それから野菜栽培など、まったくのどかで静かなところでした。
山から下りるヤギだか羊だかの鳴き声と独特の鈴のような音。ヤーだかオレーだか忘れましたが、羊(ヤギ?)飼いの声は小さい子どもとその父親だろう2人の声でこだまして、あらーとうっとり。 もう一泊したいぐらいでしたが、次の日隣の町Rondaへ向かいました。
Rondaです。 グラナダ、セビーリャなどの大きい都市とは違った、また素晴らしく美しい町でした。この岩?の下まで降りて歩いてどこまでもハイキングできるようになっているので、時間があったらぜひともしたかった。
チャーチ、モスク、パレスなどにちょっと疲れてきたら、こういう場所もなかなかいいです。それにしても、道の狭さや食事の量、人々の身長、ホスピタリティーなど、北米よりも日本人に似た感覚があって、懐かしいような感覚さえ覚えます。そう思うと北米というのは本当に異国。言葉は比較的理解できても、似ている、という感覚はやっぱりないような。一番美しい季節を迎えながら、とりあえず自宅の心地よさを身に染みて。
またお便りさせてください。
では。
Shizuko