Montpelier

旅の途中、Montpelier(モンペリエ)というスペインに近いフランスの都市に、ダーリンの姪っ子さんが学校に入学準備をしているというので、3日よることにしました。

 

フランスはやっぱりパンが美味しいと思いましたが、コーヒーはスペインに負けてる気がする。 そして、スペインのアンダルシアからくるとなおさら物価の高さを感じました。住んでいる人にはいいことなんでしょうけど、旅行者には20パーセントの消費税とプラスしてサービス料というは、やはり高いですね。買い物をしたわけではないけれど、食事にかかる金額の違いは一目瞭然です。

モンペリエではちょっとした事件が・・・。

今回の旅行ですでにグラナダで買ったばかりの麦わら帽子を置き忘れてなくしているダーリン、モンペリエで姪っ子さんと3人でランチをしたそのレストランでは、i-potをテーブルに置き忘れてしまいました。近くにビーチがあるというのでレストランを離れ、30分ほど車を走らせ現地に到着した時、はっと思い出します。

 

レストランを調べて電話をしてくれる姪っ子さん。 「あ、それなら取ってあるよ」とすんなりいくことを期待していたのですが、どうも会話が難航。 その時テーブルをサーブしていたウェイトレスももう上がってしまったということで、マネージャーが受け答えしているのですが、i-potはなかったといい続けるのです。 そばで食べていた人たちというのも、家族連れと、ちょっと若目の3人組だけだったし、盗まれる感じではなかったはず。しかも、まだ30分しかたっていないので、テーブルをかたずけたウェイトレスが気付くはず。

 

ありえない話だったので、警察にレポートを出すとダーリン。 気分はもうビーチどころではありません・・・。そのとき、姪っ子さんが電話で何とも機転の利くことを言いました。 よく携帯電話にあるシステムのようなんですが、紛失したとき探しやすいように、登録番号があって、それを警察がならせばありかがわかる?とかいうものがあるんですね? とにかく、それがi-potについているから、すぐにわかるはずとマネージャーに伝えます。 するとマネージャー、もし見つかったら連絡する、と言い残します。

車はレストランめがけて直行。 あれだけしゃべっていた間、見つからないと言い張っていたマネージャーから、10分ほどたって姪っ子さんへ電話がかかってきました。 見つかったというのです。 レストランに着いて私と姪っ子さんだけで店内に入りました。 すると、マネージャーさんが「このテーブルの横の植木の中に落ちていたよ」なんて言うんです。 i-potの表紙をあけると、普段電源など切ることのないその電源が切られていました。とっさにありかが見つかっては困るとでも思って彼が切ったんでしょう。

油断も隙もないマネージャーでしたが、今回のことはダーリンでさえも思いつかなかった嘘を、姪っ子さんが即思いついてでっち上げた回転の良さが救ってくれたのでした。 ダーリンも私もまだまだぼけ気味(と私は思う)。もっと自分の身は自分で守る術を身に着けるべきか・・・。

モンペリエを後に、バルセロナ空港近くのホテルへ向かう途中、とても小さな町でちょっと休憩。 これぞ、フランスのご賞味という感じの、フランス人に生まれて幸運ねと思わせるような町でした。アンティーク屋さんはあちこちに。小さなパンやさん、花で飾られた古いままの通りなど、むしろモンペリエよりこっちに滞在してみたかったと思うくらい。

ここで入ったカフェで朝食を。フランスでは絶対フランスパンをと思っていた3日間、なんだかんだで食べそびれた、私の思い描くシンプルな朝食をやっと!


ここのトイレがまたすごいんです。日本でいう和式に似たおトイレ。あはは~。すべてがアンティークでした。


またすぐに。

Shizuko