当てにならないーIs It True?

完全に空が煙から解放されまして、美しい朝焼けなんかも見える日々です。

 

最近のこちらのニュースはアメリカのエレクション関係、オバマ大統領のアラスカ訪問とMckinley山からDenali山への改名(元の名にもどした)、難民となった人たちへのAirbnbをつかったドイツの寛大な受けいれ、カナダドルの低迷などなどかな。 為替レートが急に下がったことの原因は、中国、と口をそろえて言うところと、対ロシアに関することはすべてマイナスに報道するCNN。いや、惑わされてはいけない、と、オバマファンであることに変わりはないけれど、注意してみなくっちゃ、です。

アメリカの面白いところは、いつもちゃんと反対派の人も意見を述べるところでしょうか。目についたガーディアンの記事は、Don't believe what you readという見出し。「Travel +Leisure」というサイトによると、モスクワが一番フレンドリーでない都市として挙げられているけれど、パートタイムでモスクワに住むアメリカ人の筆者は大変アンフェアーな調査だと反論しています。

思えば、カナダのバンクーバーは「住みやすい都市」として毎年挙げられてはいるのだけれど、仕事の減少、住宅の並みならない高価さなど、はっきりいって住むにはとてもお金がいるところ。 そう思うと、誰がどういう視点で出た結果なのか、さっぱり当てにならない。


もちろん、バンクーバーを訪れてみれば、その美しい町や気候、恵まれた環境にあっぱれ。公共の交通機関もしっかり整っているから、車がなくとも過ごせるし。一年のうちの半分は雨であることなど忘れるぐらい、それはそれはいい印象があるはずです。


この住宅の高さを誰のせいにしているかというと、「中国人」。私も「そうなんだ」、と始めは思っていたのですが、ある記事を目にして、「中国人」のせいにするのが一番人々が疑わない、いい口実だよな、と思うようになりました。この記事では、実はアメリカ人の買収とビジネスが負けずに影響しているのではというもの。ふむふむ。そしてまた、偽りの罪をかぶされて迷惑している2世、3世の中国系カナディアンたちの発言。そんなところ、さっさと見切りをつけてアルバータ州に来たらいいのに、と思うけれど、離れたくない魅力がバンクーバーにあることは事実でしょう。

中国ついでに、日本ではポリティカリーに報道しづらいかなというUKからの記事。スイスアルプス山脈の観光地で、中国人専用の電車が作られたという話。理由は、増え続ける中国人観光客のマナーが、電車の中で痰を吐いたり、通路をブロックして写真を撮ったりと、ほかの観光客を害するような目に余るようなものだからという。


コメントの欄にも目を通してみると、なかなかいいことを言う人がいます。要約すると、「中国はやっと一般の人々が世界を旅できるようになった来て、初めて国の外に出て経験している。それは多くのヨーロッパの庶民だって昔はそうだったはずだ。その態度も似通ったものであったはずだ」と。

記事には書かれてないけれど、団体旅行というのはともすると自分を忘れがち、または周りを気にしない傾向にあるから、きっとこれもツアーできている団体様の話が多いのではないか、と私は思う。日本人も、そして私自身も、恥ずかしいことはしてきているんだろうな、と思う。今はもしかすると、中国人のおかげで日本人観光客の態度の悪さというのが隠れ気味なのか、中国人と思われているかどっちかかもしれない・・・。 

 

対中国ではこの報道を詳しくわ伝えず、どれだけ中国観光者がスイスの経済を助けているか、という所に焦点を置いて話しているそうな。ここはでも、世界のマナーというのを知りましょう、とダイレクトに伝える動きが中国内であってもいい気はするけれど。

 

「お行儀の悪さ」ということであれば北米人にも思う。でも、もしこれがアメリカだったら、(あえてカナダとは言わないけれど)、電車の中での旅行者の態度をみて、直接「人通りをブロックするのはよくない。」とか「ちょっとー、あの人痰を吐いたよ」とか、言葉にしてそうなもの。 リベラルと思っていたスイス、なんとなくクラス社会で差別が多く、コンサバ? 中国人専用の電車ができても、中国人観光者がそれ以外の電車に乗ることはできる、という最後の文章は救いだけれど。

 

ではまたすぐに。

Shizuko