Canada事情

こんにちは~。

Winter StormでNY, DCなど東海岸は大変そうですね。相反するように、2日前ぐらいからここアルバータ州は暖かく、今週中場は9度まで上がる予報です。いろんなことがまだまだ発展途上にあるように見えるけれど、たとえ雪が降り続いたとしてもさすが、雪対策に関しては素晴らしいアルバータ州です。

 

さて、アルバータ州はナチュラルリソースであるオイルがあちこちで出るので、「カナダで一番リッチな州」だったのですが、そのオイルにあまりにも頼りすぎてだいぶ前からずーとピンチ。オイル会社でのリストラは相次ぎ、アメリカへのパイプラインはオバマ大統領から断られ、オイルの値段は下がるばかり。只今のガソリンの値段は1リットルあたり80セントを切っています。

オイルの行先をアジアへと考え場合、お隣ブリティッシュコロンビア州(BC)にパイプラインを作らなくてはならないのですが、BCへパイプラインを作るには、どうしてもファーストネーションのテリトリーを通過することが必要。こちらはなかなか通りません。

 

じゃあ残るはヨーロッパしかない、と考えた場合、ケベック州を通過しないわけにはいかないのですが、なんとケベクワ達ったら、NOと言ってきたのでした。州ごとで戦っていても、国は良くならなんじゃないの?という感じですよね。 カナダドルはひじょーに下がり、アメリカからの輸入が多い野菜などの食料品の値段は上がるばかり。 市民の給料は(特に公務員は)フリーズしたまま(これは素晴らしい面でもあるんでしょうけど)。余談ですが、カナダでは公務員にはボーナスってないんですよ。徹底していますよねえ。

不況になってもいろいろな品がそろっている日本にいると、どうしても実感がわかないと私は思うのですが、カナダって(特にこの辺は)、まだまだ本当に発展途上で新しい国。100円ショップに行ったって、日本ほど気が利いていろいろなものがないだけでなく、棚がガラガラのことはしょっちゅうあります。だからせめて、景気ぐらい普通でいてよ!!!と勝手ながら思う。

 

ですけど、ある意味日本より民主主義的な気がするのは、ケベクワやBCの例のように、市民たちが反対すればちゃんと反映しているように見えます。沖縄の米軍基地問題のように市民の意見を押し切ってことが決まってしまう日本よりは、アメリカからの圧力で断れないことが政治的にままあってもまだ独自性を保っているかな。 

可能性はいっぱいある国土の広いカナダは、まだまだ時間をかけて発達していくんだろうな、と思うと、まあ私の人生の長さではまだまだ足りなそう。 欲張って長生きしてみたいみたい、なんてちらりと思います。あはは。

 

またお便りさせてください。

どうぞ良い一週間を

Shizuko