あと一週間ー One More Week

こんにちは。

お元気でしたか? 窓から見えるお隣の家々の庭の花たちに楽しませてもらっています。

 

実施の試験が今週木曜日で終わり、残すは来週の筆記試験3科目のみとなりました。試験期間が長い・・・。昨日の実施では、TENS、IFC, NMESという電気波を利用した治療の試験で、私が当たったシナリオは、CVA(Cerebrovascular accident 脳血管障害)後に左足がぶらぶらした患者さんに、NMESの治療をすることと、普段普通の杖を使っているので、QuadroCaneという4つ足の杖を使って歩く練習をする、というものでした。 この電気波系の治療ですが、勝手に神経や筋肉を動かすものもあり、クラスで経験しては見たものの、できれば必要ないときにはやりたくないなあ、という感覚を残します。 

 

私たちは自分の試験後、次の人の患者役となって治療を受けなくてはならないのですが、実際の所かなり不安。 テスト中は必ず、Adverce Eventといって、患者さんに何か起こったときの対応を見せなくはならず、講師が「アウチアウチ」という声を向こうから出して来たら、それがサインとなっていったん中止します。

ところが、患者役でIFCの治療を右足のふくらはぎに受けているとき、実際に異変が起きました。クラス中に経験したことのない引きつりを感じ、ほんとに声を上げることになった私。

今も軽い突っ張りが残っていているのですが、なんというか、こういことは起こりうるわけで、まあそれほど害はない治療だと認識しているから、十分患者さんの気持ちになれた、ということでしょうか(汗)。

先週の日曜日の午後は、OTA(作業療法士アシスタント)の実施テストに備えて、キャンパス内に住むクラスメイトと練習。彼女の住む15階のロビーにて、必要資料やT-シャツ、パンツなどを持ってきて、障害のある方へのセルフケアーに当たる作業を教える練習をしました。

 

それにしても眺めのいいビルだったので、ちょいと写真を。 上の写真のやや右奥に見える盛り上がった山みたいなもの、わかりますか。そこからなんとなく白い線が流れているのですが、ここが以前カルガリーオリンピック(冬の部)が行われたところで、現在もスキー場として使われています。

OTAの試験は、患者役は2年生の先輩がボランティアでやってくれる、ということだったのですが、これがまたちょっとした問題を残しました。あるグループの患者役がやりすぎで、試験を難しくした、と。講師と実際の患者役の2年生に不満を訴えたクラスメート達。この2年生に当たった人たちは多くが低いスコアーとなり、試験をパスできなかった人たちも。 講師の言い分は、「すべてはスーパーバイズのもとに行われていたわけで、本当にやりすぎだったら講師はそこで止めるはず」と。さらには、「プロフェッショナリズムという点で、他の2年生のいる廊下で不満を言うのはヘルスケアーの大きな問題であるコンフィデンシャリティーにあたる。また、実際起こり得る患者のいろいろな状態に対応できないということで、不満を言ってきたみんなに減点」と。

講師の言い分もわかる気がするし、クラスメートたちの気持ちもわからなくもない。 私の感慨はというと、ジャッジする講師たち(OTは3人、PTは4人でそれぞれ違うステーションにわかれて試験が行われている)の経験や見方が違っていたり、みんなそれぞれ違うシナリオが当たるため、ラッキーなシナリオもあれば、なんでこんなややこしいシナリオがと思うものに当たるときもあり、こちらもある意味フェアではないので、文句があればとりあえず言って、あとはまあ、自分は何を学ぶかに集中するしかないんだろうな、という結論です。 私とて何度も「え、この課題にこんなにいい点をくれて、このペーパーはこの点数?」という思いをこの1年間してきたことか。

筆記テストははっきりと点数が出ますが、それとて、去年の経験からマルティプルチョイスの場合にコンピュータで間違った採点がされる場合もよくある(ほんとによくあるんです)。受けた試験の採点を返還されて、間違えを見直すということこそ大切だ、と思うけれど、学校のポリシーだかシステムだかで、終えた試験を返されることはありません。実施試験の場合、何個マイナス点があったかでどんどん点数が下がってしまう。そしてジャッジも厳しい人とそうでない人がいる、ということでむずかゆいですね。 とりあえず学び、卒業できればいい、講師にはあまり期待しない、なんて、ポジティブなんだかネガティブなんだかわからない姿勢を覚えました。

また、筆記試験が終わった来週末にお便りさせていただきますね。

どうぞお元気で。

 

Shizuko