改善、選択の余地ーRoom

西よりの乾いた山地近辺で起きる災害といえばWildfire。この時期から、あちこちで山火事で燃えていてはいたようですが、先週の日曜日に起きた首都のEdmontonよりさらに北、Fort McMurrayという都市での山火事は今も続いていて、多くの住民が避難所での生活を余儀なくされています。

 

オンコールという、いわゆる当番みたいな、何か起こったら週日週末朝夜に関係なくコンタクトをとれるように待期している役員に当たっていたダーリン。 いつもだいたい何もなく終わるのだけれど、日曜日の夜寝床に入った後に電話が。緊急の電話カンファレンス、ホテルや病院のリストやコンタクト、バスの手配の確認など、手早く処置がなされたようです。

その後、Wildfireは燃え続けかなりの広範囲にまで及び、1600以上の家々を燃やして崩壊してしまったとのニュース。 Fort McMurrayでの次なる問題は、避難するために使える道が一つしかない、ということでした。 多くの住民が一気に避難所へ行かなくてはならない状況なのに、道は一つ。大渋滞はもちろん、ガソリンスタンドは長蛇の列。 なぜもう一つ二つ、いざというときのために道を作らないでいたのか。「お金がかかるからねえ」というのがいつも聞く答えのようです。

 

日本でも東北の震災、熊本の震災などのあと、いろいろな議論がされていると思いますが、カナダのこの災害後何が変わるか、それとも何も変わらないのか、大変興味深いです。 

なにかとInitiativeに関してはバックシートであるカナダ。そんな中、Earlsというステーキレストランが「ホロモン調整をしていないビーフしか出しません。すなわち今のところアメリカカンザス州の一部のビーフしか出しません。」と啖呵を切って話題となりました。 

 

私なんか、「いいねーこういうイニシアティブ!私たちも外食のステーキはここしか選ばないとして応援しようよ。」と単純に思ったものですが、ダーリン曰く、「現実的にこの人口に牛肉を行き届かせるには、そういう理想主義は無理があるよ」と。

 

結局メディアや農家、その他からのバッシングがすごかったみたいで、2,3日後に発言を修正せざるを得なくなりました。 こういうバッシングだけは(守り体制)強いんだよなあ、と思う。

やっぱり、ユニーク性という面ではいいと思うんですよね。ただ、メッセージがまるでカナダのビーフはよくないですよ、という感じになっちゃったところが問題だったようですが、そうじゃなくて、うちのお店のユニーク性、こだわり、もっと言えばマーケティングの一部と正直に言えばよかったんだと。 お客にチョイスがあるっていうのはここカナダでは異様に少ない気がしますから(苦笑)。 カナダのビーフもこのEarlsがいうホルモン調整抜きの規定認定に近づくビーフを作っていくような動きがあることはあるそうです。

 

ただし、例えば日本に輸入するビーフに関しては、かなり質はいいよう。それは日本の食品規定が高いせいだそうだけれど、このことも以前話題になったんですって。 日本に輸入するビーフは国内で売られるよりも良質のビーフで、国内ではそれに相当するビーフが食べれないとはどういうことだ!と(笑)。  それにしてもお隣アメリカですが、いつもユニーク、もしくは反対派、またはチョイスがどんなに小さくても存在するようなところがあるのはさすが。似ていてもほんとに違う国民性かな。

ではまた。

Shizuko