ブリティッシュエキスパティスBritish Expats

こんにちは。短い夏です。6月中はこちらも一応雨季ということで、雷雨や雨が降っている日が比較的多いAlbertaです。 綿が飛ぶ季節にもなり、近所のトレイルと、最近見つけた緩やかで家族ずれ、犬ずれが圧倒的に多いハイキング場の2か所の写真をアップしました。

去年のこの時期はスペインのアンダルシア地方に、長く贅沢な、最初で最後ではないかと思うような思い出に残る旅行をしていました。年中お日様の下で、コーヒー、ワイン、シーフード、豚、オリーブ、フルーツがおいしい、ここと比べたら別世界のスペインアンダルシア地方。 できるものなら移住したい、と思う人は多いはず。 CBCのニュースでは、イギリスのEU加盟継続か脱退かの国民投票(Referendum)が6月23日に行われるので、それにちなんでスペインに住む多くのイギリス人の見解などが載っていました。

 

EU加盟国民であれば、ヨーロピアンとしてどこにでもその加盟国内なら住めて、その国のベネフィットを国民と同じようにもらえる、というのは、なんともうらやましい(と孤立した日本から見ると思う)ことですよねえ。 記事によると、およそ2百万人のイギリス人が、イギリス国外に住み、そのうちおよそ70万人がスペインに移住しているのだそう。 

イギリスは寒いから、みんなある年代に入ると気候がいい、そして生活コストが安いスペインへ。また、ちょっと里帰りなんかもかなり近くて便利。 特にスペイン語を覚えなくても、自国テイストのバーを作り、スペインとモロッコの海栄の近くには、スペイン側にイギリス領(ジブラルタル地方)があったり、まあ不自由なく見事に生活しているものですね。

 

しかし、このスペインなんかに住むイギリス人達が、今回の国民投票でもしEU脱退が決まった場合に、自分たちのこの自由への影響を案じているようです。

 

記事の中で面白い部分は、「私たちは自分たちのことを移民(Immigrant)ではなくエキスパート(Expats)といいますし、そういう感覚です」というところ。 カナダでも、どこかの国で生まれてここに住む人はみんな、どこから来たかにかかわらず移民というのに、なぜかブリティッシュだけは自分たちのことをExpatsと呼ぶ。日本語に訳すと国外駐在と出てきましたが、なんか不思議だけど、いつまでもクイーンアティチュードが抜けないというか、差別するというか、わらっちゃいません?

念のため、記事はこちらです。

 

もしも23日のReferendumで、スペインなんかに住む多くのイギリス人がイギリスに帰らなくてはならなくなったとしたら(そんなことは起きそうにないけれど)、スペインにとったらこれはいいことなのか、それともある種の損失なのか。私にはそこまでわからないのですけれど、逆に仕事を求めてイギリスへと出て行ったスペイン人や、そのほかの国民の人々には苦い結果になるのはちょっと残念かな、”移民”の感覚として。

でもこういうのを国民の投票で決めるというところはすごいな、と思わされます。

さて、どうなるでしょうか、ねえ。

 

よい週末を~。

Shizuko